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これからの自治会・町内会

(奈良市S地区自治連合会での勉強会レジュメに加筆、20148月)

                     奈良女子大学名誉教授    澤井勝

 

1、自己紹介を兼ねて 

・自治会との付き合い

東京都府中市(公団中層分譲団地の630戸、自主管理組合とは別組織)、

北九州市(7階建て賃貸マンション64戸)、

奈良市では経験なし、京都市では2カ所(分譲テラスハウス管理組合、校区自治会)

 

2、奈良市「市民参画及び協働によるまちづくり審議会」委員。

この審議会は「「奈良市市民参画および協働によるまちづくり条例」(平成21年施行)の策定と改正について議論する場である。委員は9名、奈良市自治連合会からも参加していただいている。

市民参画条例は施行後5年以内に見直しをすることになっている。昨年から自治会とNPOなどとを校区レベルでどう連携していくか、そのために新しくこれらが参加する新しい「地域自治組織」をつくるか、条例を改正するかなどを議論している。

 

3、また、この審議会の議論とならんで、奈良市自治連合会が「地域自治協議会検討委員会」を置いて議論をされてきた。その中間報告が今年の2月に市に提出されている。

   この中間報告書の主な狙いは、「自治会を中心としてNPOやボランティア団体などによって構成された地域自治組織をつくること」で、「行政とコミュニティの間にある主従的関係性からの脱却」を目指して、行政と地域双方が「イコールパートナー」として「協働して公共を担って行くこと」を求めているところにある。

 

4、地域から言えば、問題があれば行政だよりではなく、地域でできることは地域で解決していく、ことを基本とする。を行政の力も活用しながらやっていく、ということになる。住民自治の進展でもある。行政に頼んでも動かないし、財政的に無理というのも現実。

 

5、全国的にも、市民側と行政の思惑が重なって、行政と協働できる地域自治組織を目指す動きが行政側から提起されてきている。中核市でいえば、42市のうち26市において設置され、4市で検討中だ。政令指定都市では行政区レベルだが、北九州市や福岡市、熊本市では校区レベルでのコミュニティ協議会ができている。

奈良市の審議会では、この中間報告を受けて、「市民参画まちづくり条例」に、「地域自治協議会」をつくること、すなわち条例改正をする方向が固まっている。

 

6、「中間報告書」に見る奈良市の地区自治連合会(ほぼ小学校区)の現状(48地区のうち44地区からの回答)

  (1)、活動拠点は公民館分館、公民館、ふれあい会館、行政センター・連絡所・出張所、集会所、である。

  (2)、広報紙は半数の団体が発行している。

  (3)地区内の主な行事・活動とその担い手、

    1)祭り 44地区中36地区がなんらかの祭りを行っている。主宰、共催しているのは自治連合会31地区、地区社会福祉協議会21地区、地区民生児童委員協議会19地区、小学校PTA14地区、自主防砂防犯協議会12地区など。夏祭り、秋祭り、フェスタなど。(京都市の場合だと校区運動会、地蔵盆)

    2)防災訓練  44地区中36地区  自主防災組織が36地区中32地区、地区自治連合会は30地区、消防分団、女性防災クラブは14地区、など。

    3)高齢者サロン・敬老会 高齢者の見守りなどで44地区中31地区、地区社協が30地区、自治連合会は20地区、民生児童委員協議会が19地区、万年青年クラブ7地区など。

    4)総括 祭り、防災・防犯、福祉の3つが地区の活動の中核である。担う組織は自治連合会、地区自主防災・防犯組織、地区社協・民生児童委員協議会の三つが中心となっている。

    5)三つの組織を中心としたネットワーク

      ・子供会、婦人会、遺族会、小学校、同PTA、中学校、同PTA、人権教育推進協議会、万年青年クラブ、地域教育協議会(中学校区)、地域安全推進委員会、交通安全指導員、女性防災クラブ、日赤奉仕団、消防団分団、など。

    6)このほか他の自治体などで自治連合会などで取り組んでいる課題

      @ 環境美化活動 河川清掃、道路清掃、

A、公園維持管理、花壇整備、ビオトープなどアドプト事業受託

  ・ササユリ自然植生維持活動(宇陀市室生区深野地区)

      B、地区(校区)運動会

      C、集団登下校、防犯パトロール(青パト)

      D、防犯防災マップ作成と共有(春日学区住民福祉協議会)

      E、学習・教室活動  防犯教室(交番)、防災教室(消防)、交通安全教室(交番)、健康教室(保健所)、料理教室(管理栄養士)、など

      F、青少年健全育成活動

 

 

 

 

7、これからの地域自治組織にとって重要なこと

   1、拠点の重要性  北九州市の「市民福祉センター」今は「市民センター」

   2、理念や目標の明確さ

     ・富雄地区自治連合会安達さん 「住民自治及び住民福祉の増進」

      『命を大切に』『子供を守る』『楓ちゃんの遺産』

      平成162004年)1117日に富雄北小学校の1年生有山楓ちゃんが誘拐され、平群町で遺体が見つかった。1230日に犯人逮捕。13年死刑執行。集団登下校を持続する。2012年にはフォーラム『楓の風5』。それ以前から自治会による「みてるくん」建設事業。

・春日住民福祉協議会、高瀬博章さん 大きなきっかけは1979年に学区内で一人暮らしの高齢者が火事で亡くなったこと。今は35の自主事業。

     「(横につなぐ)ボランティア会のメンバーは60歳以上がほとんど。年齢は決してマイナスではない。大切なことは、世代や新・旧住民に緩解なく、自由に参加できる窓口を開くことだ。催しなど遊び心を生かした地道な活動を続け、少しずつ住民の輪を広げていくことしかないだろう。」

    3、行政からの補助金のあり方 総合交付金

    4、加入率の維持 若い世代への引き継ぎ

    5、役員選出方法

    6、役員経験の一定の継続性の確保

 

 

おわりに 向こう3軒両隣のつながり

       

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