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決算統計と普通会計・決算カード

 決算統計は、「地方自治法等の規定に基づく地方公共団体の報告に関する総理府令」(一九五三(昭和二八)年)に基づいて、毎年各自治体で定期的に作成されるもので、これを集計したものが最終的には「地方財政白書」として公表されている。実務的には毎年五月の総務省による説明から始まり、それぞれの結果は七月末には総務省に報告される。したがって、議会認定にかけられる自治体の決算(一般会計、特別会計)とは、時期的にも、対象とする範囲も異なることに注意しなければならない。
 決算統計が対象とする会計は、普通会計と公営事業会計である。普通会計とは、現実には存在しない会計で、現実に存在する「一般会計」と「公営事業会計以外の特別会計」を合算した統計処理上の会計である。公営事業会計とは、競馬など収益事業特別会計、国民保健特別会計、老人保健医療特別会計、介護保険特別会計、交通災害事業特別会計などと、水道、病院、交通などの公営企業会計を指す。
 なぜこのような普通会計で統計的な処理を行うか。特別会計の設置は、法律によって設置を義務付けられているもの以外は、どの事業を特別会計で処理するかは自治体の裁量にまかされている。そのため一般会計で処理している事業の範囲は自治体の間でことなることとなる。この点を是正するために、決算統計では、団体間比較や時系列分析ができるように、普通会計という全自治体に共通する統一的な会計区分を設けているのである。地方財政計画も地方財政白書も普通会計ベースである。
 決算カードとは、各自治体のこの決算統計の主な指標や数値(経常収支比率、財政力指数、公債費比率、人件費比率、特別職の給与、投資的経費のウェイト、歳入の構造、歳出の目的別構造など)を一覧にしたもので、2004(平成16)年から総務省のホームページで全ての都道府県、市町村のそれが公開されている。これらの数値を見れば、その自治体のバイタルサイン(血圧、体温、脈拍など)を概ね把握することができる。

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