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地域密着型サービスと
日常生活圏域             大阪市小規模ケア研究会報告レジュメ
      2005年7月29日

 

                       

地域密着型サービス

日常生活圏域構想と今後の介護のありかた

                               2005729

                        奈良女子大学名誉教授 澤井 

T、改正介護保険制度と日常生活圏の考え方

 

(1)改正介護保険制度の概要

 

(2)介護サービスと日常生活圏という考え方

 ・もともとは「地域包括ケア」の圏域という発想

   介護サービス利用者が日常生活圏において必要なサービスを必要に応じて利用できるような施設等の配置を考える。

 ・介護サービスにおいてはそのサービスによって重層的な圏域を持っている。

   入所施設サービスは市町村を越える広域

   通所施設サービスは比較的狭域(小学校区から中学校区程度)

   訪問リハなどもっと広域(県境を超えて)

   医療圏(第一次、第二次)との関係
 ・「日常生活圏域」(『介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための   基本的な指針』の一部改正の方向性について)

  「市町村は、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護給付等対  象サービスを提供するための施設の整備の状況その他の条件を総合的に勘案し  て日常生活圏域を定める必要がある。」

 

(3)地域包括支援センターという考え方(主に6月27日全国課長会議資料から)

 

 1、法的に期待される機能=「包括的支援事業」

  @ 介護予防事業のケアマネジメント

・要支援と要介護1(8割から7割――認知症などで対象から2,3割が外れるとして)の一部への介護予防給付(新予防給付)

     ・虚弱高齢者(高齢者人口の5%程度を想定)への介護予防事業

  A介護保険外サービスを含む高齢者や家族への総合的相談・支援

  B被保険者に対する虐待防止等の権利擁護事業

  C支援困難ケースへの対応などケマネージャーへの支援

 

 2、スタッフは

  @保健師または地域ケア、地域保健の経験のある看護師

  A社会福祉士

  B主任介護支援専門員(新たに創設する資格)

 

3、人件費は一センターあたり1400万円から2100万円を想定している。(4月の衆議院委員会での中村秀一老人保健福祉局長の答弁)

 

4、運営協議会を設置する。

 

5、支援事業の財源構成は 

  @予防事業(115条の381項第1号)

    国・都道府県・市町村・第1号保険料、第2号保険料

  A包括的支援事業(同条同項第2号〜第5

    国・都道府県・市町村・1号保険料

  B全体の財政規模は各保険者の介護保険給付費の3%を目途として政令で定める予定としている。政令ではそれぞれの事業ごとの財政的上限についても規定をおく予定である。

 

6、対象人口は2,3万人を想定。

    これは中学校区程度で、在宅介護支援センターと重なると考えている。

    全国で5千ヶ所程度。

    1号被保険者は3000人から6000人。

    介護予防事業対象者 150人から300人。

 

U、地域密着型サービス

(1) 「痴呆ケア」や「地域ケア」を推進する観点から、地域の特性に応じ、多様で柔軟な形態のサービス提供が可能なサービス体系として、新たに「地域密着型サービス」を創設する。利用が主として市町村の県域内にとどまるもの。(当該市町村住民に限定。)

   例:小規模・多機能型サービス(富山方式?)、地域夜間対応型サービス、地域見守り型サービス(釜石方式?)、小規模居住系サービスなど。痴呆性高齢者グループホームも位置づけることが考えられる。(「介護保険制度の見直しについて」介護制度改革本部)

 

(2)『指針』「市町村及び日常生活圏域ごとの地域密着型サービスの量の見込み  市町村及び日常生活圏域ごとの認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入所者生活介護、及び地域密着型介護老人福祉施設生活介護に係る必要利用定員総数並びに地域密着型サービスの種類ごとの量の見込みを定める。」

   「地域密着型サービス以外の介護給付に係る介護給付等対象サービスの量の見込み

 ・・・夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護及び小規模多機能型居宅介護等の量の見込みを踏まえつつ、種類ごとの量の見込みを定めるとともに・・・」

   「地域密着型サービスの創設により住民に最も身近で基礎的な地方公共団体である市町村がみずから、その地域の実情に応じ、地域密着型サービスに係る事業者の指定に係る審査及び指導監督を行うとともに、その基準の設定、同サービスの介護報酬の設定を行うことができる。」

 

  (3)新予防給付に関わるサービス(介護予防サービス、地域密着型介護予防サービス、介護予防支援)については介護予防ワーキングチームで検討中。指定基準、報酬の諮問答申は20061月ごろ。

   1、介護予防サービス 介護予防訪問介護、介護予防通初介護、介護予防訪問看護など12種類。

   2、地域密着型介護予防サービス

   介護予防認知症対応型通所介護、介護予防小規模多機能型居宅介護など3種類。

   3、介護予防支援

 

 

V、圏域についての事例

    地域福祉の拠点としての施設という観点から

 (1)新自治研究会 サービス圏域分科会報告 20043

    1、宝塚市

    2、武蔵野市

    3、茅野市

    いずれも長期的な地域政策、コミュニティ施策の中から生まれた。

 

 (2)北九州市小倉南病院と伸寿苑

 

 (3)姫路市の日常生活圏域の設定

 

 (4)施設から見たサービス圏域とコミュニティ構想

    ・新しい専門性の形成の必要性

    ・小規模多機能とのネットワーク、

    ・医療とのネットワーク

 

 

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